心の傷は自分の基準に合わないときに発生します。13歳未満の子供の場合は関係適応期であるために、自分と近い愛着関係に問題が発生すると傷ができます。
「お姉ちゃんは、ママが何も言わなくても勉強ができるのでに、あんたはどうしてできないのかしら」
お母さんはしっかりしていない妹が心配になって言った言葉でも子どもは傷付くことになります。この場合は子どもが勉強ができないから傷付いたのではなく、お姉ちゃんだけ褒めるお母さんとの人間関係によって傷ができたのです。さらにお母さんがお姉ちゃんだけひいきしていると判断してときは、仲良くしていたお姉ちゃんとの関係もギクシャクし始めます。
関係適応期に、母や先生が自分に関心をくれずに他の子や他の兄弟姉妹にだけ関心を示すと、娘は大きく傷付きます。
親が離婚をする場合も、子どもが生存期の時、関係適応期の時、自己形成期の時で与える影響が異なります。この中でも関係適応期である13歳未満の時に親が離婚すると、子どもには一番大きな影響を受けます。
長く適応していた人間関係を壊すことになるので、子どもには大きな傷ができます。それで5歳~13歳で発生する子どものうつ病の原因は親の離婚の場合も多いです。
夫婦が離婚をすると、関係適応期の子どもの立場からは大変な混乱を覚えます。男の子は傷を記憶しないので、親が離婚をしてもそれほど大きな影響は受けないのですが、女の子は傷をそのまま記憶しているので、親の離婚はとても大きな影響を受けるのです。